第15回グローバル人材育成研究会
「話せぬ若手と聞けない上司」~世代のミゾを解消する人材育成~
「社員が働かないのか、ベンチがアホなのか」。上司と部下の間には、常に深く暗い溝があります。しかし、グローバル化、技術革新など経営環境の変化のスピードが速くなるなか、「世代間のミゾ」を放置しておくことは、組織にとって、そしてお互いの世代にとって非常に「もったいない」ことではないでしょうか?
今回は、人材育成、マーケティング企画、ブランドコンサルティングで活躍中のコンサルタント、山本直人氏を招いてのセミナーです。山本氏の最新著書「話せぬ若手と聞けない上司」(新潮社)をベースに「世代間にあるミゾ」について考えながら、キャリア研修、若手、新入社員育成についてお話頂く予定です。
【開催日時】
2005年12月5日(月) 14:00~17:00
【講演者】
山本 直人 (やまもと なおと) 氏
【略歴】
慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、博報堂入社。制作局コピーライター、研究開発局主席研究員および博報堂ブランドコンサルティングのコンサルタントを経て人事局人材開発担当ディレクターを歴任。現在は人材育成全般にかかわるリサーチから、施策立案および研修/ファシリテーションまでおこなう。特に若年層のトレーニングに注力する。またマーケティング全般、特にブランドマネジメントにかかわるリサーチ・執筆、企画立案をおこない、さらにはマーケティング感覚を持つ人材育成のためのプログラムをさまざまな形で開発実行している。
近著「グッドキャリア」(東洋経済新報社)、「アカウントプランニング思考」(共著、日本経済新聞社)、マーケティング企画技術(東洋経済新報社)など。
【内容】
13:40
開場
14:00
「グローバル人材は本当に育成できるか?」
<講師:布留川 勝氏 グローバル・エデュケーション代表>
14:45
休憩
15:00
「話せぬ若手と聞けない上司」~世代のミゾを解消する人材育成~
<講師:山本 直人氏 グローバル・エデュケーション講師>
山本直人氏の、現在実際に開催しているコース概要
■マーケティング思考 (2日間)■
「マーケティング」そのものを学ぶのではなく、「マーケター」の思考法、すなわち「マーケティング思考」を学びます。身近な特定カテゴリーを使い、いかに活性化するかを考えながら、問題解決の思考法、 コンセプト創造のプロセスを体得します。この研修は、自立型人材の要であるWhatを考える「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」の強化に有益です。マーケティング部門に限らず、全ての部門、世代において活用できる研修です。
■マーケティングの潮流 (1日)■
マーケティングの基本理論を体系的に学習する研修です。「3Cモデル」、「4Pモデル」、「製品ライフサイクル」、「20:80(ニッパチ)の法則」、「AIDMAモデル」など主要マーケティングの基本主要理論を学びつつ、近年注目されているマーケティングモデル、「基準提示マーケティング」、「経験価値マーケティング」、「コラボレーションマーケティング」などの基本を押さえます。
*マーケティング思考との組み合わせも可能です。
■情報センシティビティ (1日)■
ビジネスを行う上で、「情報への感度の高さ」が必要な素養であることはいうまでもありません。しかし現実の仕事においては以下のような理由から必ずしも満足いくレベルに達していないと思われます。
- 情報量の増大により真に必要な情報がわからなくなる
- 情報のオープン化により消費者に対しての“情報優位性”が相対的に低下している
- 業務の繁忙により情報獲得に費やす時間が相対的に低下している
そこで、現実のビジネスにおいて「新たなチャンス」につなげることのできる情報を発見し、それを「意味のあるもの」に組み立てていく「=編集する」ための方法論を体得します。それらは「業界のフィルター」に染まらず「生活者的な視点」を身に付ける、情報を追うのではなく自らコントロールする「情報環境を自分向けに再構築する力」です。
*新入社員の情報感度を高める、中堅社員の活性化、特定部門に長く所属している人材の思考の枠を広げる上で有効な研修です。
■企画立案・作成とプレゼンテーション(2日間)■
「提案した行動に合意してもらう」ことが、企画書の最終目的です。そしてプレゼンテーションを通して、受け手にいい印象を残し、意思決定を促す、または受け手が社内で稟議を通す際に説明できる内容になっていなければなりません。それには、「人の心を動かすストーリー」を作り、「自分を表現する」ことが重要です。本研修では、企画立案・作成における基本プロセス、各プロセスの意味やツールについての理解を深め、相手を動かす実践的な企画立案・作成とプレゼンテーションのノウハウを習得します。
第15回グローバル人材育成研究会の様子
12月5日(月)、渋谷マークシティで開かれた第15回目となる研究会では、ゲスト講師に山本直人氏をお迎えし、近著の『話せぬ若手と聞けない上司』をベースに、世代のミゾを解消する人材育成についてお話いただきました。
広告会社でのコピーライター、研究開発の業務を経て、人事局で若手育成に取り組まれたご経験をふまえ、鋭い分析と独特の表現に裏打ちされた、具体的でわかりやすいお話に、ご参加者の笑いが絶えませんでした。
まずはじめに、布留川講師から、グローバル人材育成にあたっては、人材育成担当者に海外研修や国内研修を使い分けるデザイン力のアップが望まれる、という指摘がありました。
布留川講師による「グローバル人材は本当に育成できるか?」の講演。会場の日本リージャス渋谷マークシティーセンター内の会議室に21名のご参加をいただきました。 |
山本直人氏の最新刊『話せぬ若手と聞けない上司』(新潮新書)を紹介する布留川講師。 |
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出席された人事の担当者も、おもわず話に引き込まれてしまう山本氏の講演。山本講師による「マーケティング思考研修」や「プレゼンテーション研修」など、ぜひご検討ください。 |