第63回グローバル人材育成研究会
『受講者の主体性を引き出すプロジェクト推進型研修
~個人のパワーを最大限に発揮させ、組織の力に変える仕組みづくり~』
2011年5月17日(火)開催
●研修効果を真の意味で実務に活かすためには?
●グローバルレベルで起きている企業研修の新しいうねりとは?
●エンパワーメント型組織の仕組みづくりとは?
第1部
モチベーション3.0時代のマネジメント
~グローバルレベルで起きている企業研修の新しいうねり~
ダニエル・ピンクは、現代に必要なのは、あめとムチ方式の賞罰によるモチベーションではなく、自分の内側から沸き起こるモチベーションだと主張しています。
そのような人々をどう育成し、どうマネジメントしていくのか?自分がやりたいことだけをやっている人々の集合は、時に方向性を失い、チームとしての求心力が弱まるのでは?
今回は、モチベーション3.0時代に必要なマネジメント力についてお話いたします!
また、今年2月末からのフィリピン、アメリカ、 中国出張で布留川が見たグローバルレベルで起きている企業研修の新しい潮流や、それを仕掛ける人々(まさにモチベーション3.0を実践中!)や組織についてもご報告いたします!お楽しみに!
第2部
エンパワーメント型組織のためのプロジェクト推進型研修
~単なる研修ではない、周囲を巻き込むリーダーの育成~
昨今、組織に依存するのではなく、自立・自律した個人がパワーを最大限に発揮し、その結果としてシナジーが生まれるような組織が注目を集めています。
ただ、そんなことが出来るのはきっとGoogleのような新興企業だけで、長い歴史があるうちの会社には難しい・・・。そんな風に思っていらっしゃいませんか?
森講師の研修の随所に精巧に組み込まれた研修を研修で終わらせない仕組みづくりを通じて、チームは実際に変わるのです!
職場での実課題を解決するため、上司や部下も巻き込み、受講者自身が主体的に周りに働きかけることを実践する、プロジェクト推進型研修です。
360度評価を研修に組み込んだり、各種のフォローアップを研修に組み込むことで、自らのマネジメント&リーダーシップスタイルを見直す研修デザインが、導入企業からも高評価をいただいています。
この機会をお見逃し無く!
管理職、リーダーシップ、チームビルディング、営業力強化、交渉力などにおススメです!
人事ご担当者様には、万障お繰り合わせの上、ご出席いただけますようお願い申し上げます。ご参加は無料です。
【開催日時】
2011年5月17日(火) 14:00~18:00
【講演者】
株式会社アールギア・グループ代表取締役
森 和成(もり かずなり)氏
【略歴】
青山学院大学卒業後、国内独立系のコンサルティングファームにて、組織開発・人材育成を主領域としたコンサルティングセールス部門の各営業責任者を歴任。その後、アクセンチュア株式会社にて、経営コンサルティングに従事。
2003年、同社、アライアンス・ディレクターに就任。2005年、株式会社アールギア・グループ設立。同社、代表取締役として現在に至る。
専門分野としては、人・組織における「関係性開発(Business Relationship Development)」。コンサルティングとしては、特に、組織内関係強化としての「チームビルディング(部門間連携・組織求心力向上・役員のチームづくり等)」「ビジョン策定」、組織間関係強化として「企業間提携~強化」、顧客との関係強化としての「営業力強化」、「サービスマネジメント」の経験が豊富。人材育成・教育研修としては、「マネジメント・リーダーシップ」、「営業力強化」、「コラボレーション」、「ファシリテーション」、「組織変革」等を扱った研修では実績も多く、また自身の豊富な業務経験も踏まえているため、定評がある。
【内容】
13:40
開場
14:00
『モチベーション3.0時代のマネジメント
~グローバルレベルで起きている企業研修の新しいうねり~』
<講師:布留川 勝氏 グローバル・エデュケーション代表>
15:15
『エンパワーメント型組織のためのプロジェクト推進型研修
~単なる研修ではない、周囲を巻き込むリーダーの育成~』
<講師:森 和成氏>
17:30
質疑応答
18:00
終了予定
第63回グローバル人材育成研究会の様子
去る5月17日(火)、リージャス青山プラースカナダを会場に、第63回目となる研究会が開かれました。お忙しい中、20名の人事ご担当者にお集まりいただきました。
まずはじめに布留川講師から、「モチベーション3.0時代のマネジメント」と題し講演をいただきました。
ダニエル・ピンクの『モチベーション3.0』の内容をふまえ、企業組織の中での、社員のモチベーションをどのように引き出すかを人材育成担当の皆様にお考えいただきながら、説明を進めていただきました。
モチベーション1.0:生存(サバイバル)
モチベーション2.0:アメとムチ=信賞必罰
モチベーション3.0:内面から湧き出る「やる気!=ドライブ」
モチベーション3.0とは?
Autonomy:自律性 自らの意思で行動を決める
Purpose:目的 さらなる高みへの追求を、自分の利益を超えた目的へと結び付ける
Mastery:熟達 意義あることへの熟達を目指して打ち込む
内面から湧き出るやる気が望むべきモチベーション3.0ですが、一方で一橋大学の守島基博氏の『日本にモチベーション3.0が根づかない理由』(プレジデント 2011年1.17号)によれば、「あなたが働くモチベーションは何ですか?」の質問に対し、全体の53.9%(一般社員55.5%、課長48.2%、部長53.2%、役員・経営者27.7%)が「給料(お金)」と答えたそうです。課長職の「お金」の割合が低く、「仕事自体の面白さ」が27.6%の2番目になっているのは、仕事そのものにやりがいを見出したという指摘もあり ました。
同じ記事からの引用で、中堅・若手層のモチベーションの源泉の第1位は、「仕事を通じて自分の成長につながることを学びたい」(68.1%)でした。日本の若い世代に、起業家精神が育ちにくいのは、成長の機会やチャレンジがないなどの環境が人材を退化させているのではという指摘もふまえ、ご自身のモチベーションは、2.0か3.0か、どこにあるのか?をテーマに、各グループごとにディスカッションをしていただきました。
さらに、Lynda Grattonの"Hot spots"を紹介いただき、モチベーション3.0時代のマネジメントについて、考えていただきました。
最後に、アメリカや中国での企業研修のあたらしいうねりについて取り上げ、世界中のリソースを活用することを提案いただきました。
さて、10分の休憩のあと、森和成講師に登場いただきました。
研究会3度目となる森講師の今回のテーマは、「受講者の主体性を引き出すプロジェクト推進型研修」です。
従来の集合研修の問題点、
学んだ時は熱いが、そのうち冷める(行動変容につながらない)
職場での活用イメージが湧かない
学んだことを活用する場がない
研修の実施効果を把握できない
をふまえ、
さらにモチベーション3.0のポイントを振り返っていただいた上で、受講者ひとりひとりが、自発的な動機付けがなされた状態を創りあげるためにどうしたらよいかテーマとして、その答えとしての「プロジェクト推進型研修」について解説いただきました。
POINT1 実務そのものを扱う
POINT2 主体的・自律的に動く場を設計する
目的設定 目標管理ではなく、目的管理を行う
自己決定の場 自分で目標を決め、取り組む課題を自己決定
自発的な動機付けを持続させるための仕組み・仕掛け
バディ体制、キックオフ・ミーティング、レビュー・ミーティング
交換日記、職場訪問
自己成長(熟達)を喜び合う場を作る
説明の中には、AKBやおニャン子クラブなどの話題もちりばめられ、具体的でわかりやすい論旨に、皆様ご納得いただけたようすでした。
そして仕上げは、セッションのプチ体験です。実際にやってみていただいた3つの体験プログラムのようすは、以下の写真のとおりです。詳細は、ぜひご自身で「コミットメント」いただきたく省かせていただきます。
人間おはじき
立ち上がれガンダム!
それゆけ!「鉄人28号」
お忙しい中、ご参加いただきました皆様に、厚くお礼を申し述べさせていただきます。ぜひ各社の、研修プログラムとしてご検討をお願いしたいと思います。
皆さま、本日は長時間、本当にありがとうございました。